アジサイを育てましょう

 梅雨時に咲く花木の代表,アジサイ。花の風情といい,葉姿といい日本人好みの庭木です。
 花の由来は「集真藍」(アズサイ:藍色の花が集まって咲く)から言われ,咲く前の緑色から白,青,紫…赤味と“七変化”を楽しめるのも魅力です。

アジサイの管理アジサイを毎年上手に咲かせるには植える場所や肥料,剪定も大切です。
1 植える場所
 半日陰を好みます。理想的には午前中に日光が当たり,午後には日陰になる場所がよいでしょう。

2 肥料で変わる?花の色
 アジサイは微酸性土壌を好み,青または青紫の花が咲くのが本来の姿です。花の色は,アントシアンの一種デルフィニジンとアルミニウムが結合すると「青」。結合しないと「赤」系統になります。
「青」を鮮やかにするには,アルミニウムを吸収しやすい酸性土壌にすればよく,ピートモスや鹿沼土を入れ,過リン酸石灰を施します。
「赤」系統にするには,土壌を中性に保つため。苦土石灰や熔成リン肥を施します。
いずれにせよ,好みは千差万別。有機質肥料が無難です。


3 剪定のいろいろ     《さし絵はカット》
●大きくしたい場合
花の1節下あたりで切る
垂れた枝は取り除く
花が終わったら,葉を2〜4枚つけて切り落とす。
●大きさを維持したい場合
開花枝の元から切り取る花が終わったら,開花した枝を下にたどり枝分かれしている上で切り落とす。
●小さくしたい場合
葉の付いている1節を 
残して切る
株全体を刈り込みバサミで刈る。深く刈ると来年花が咲かないので要注意。


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